[comic] フルメタル・パニック!Σ 5巻発売中です

上田 宏作画のコミックシリーズ「フルメタル・パニック!Σ」の5巻が発売になりました。
「つづくオン・マイ・オウン」中盤です。
同長編についてはコミック・アニメ含めて初めてのビジュアル化になります。
衝撃の展開をその目でご覧ください!

フルメタル・パニック!Σ 5 (5)
賀東 招二 上田 宏
富士見書房 (2007/05/09)

イルカの軍事利用

http://cnn.co.jp/usa/CNN200704130034.html
ベトナム帰りのイルカ……
やっぱり悪夢にうなされて目を覚ましたり、戦死した親友イルカの認識票を大事にしてたりするんだろうか。
サンディエゴのプールでイワシ浸りの余生を過ごすイルカを訪れる、CIAの作戦部長。
「今度の作戦には君の力が必要だ」とか言われて「帰ってくれ。俺はもう海には出ない」と断る歴戦のイルカ。
「敵は奴だぞ。おまえの戦友フリッパーを殺した、あの旧ソ連軍のシャチだ」
「なんだと……!?」
かくして過去の記憶におぼれていたひとりのイルカはふたたび立ち上がり(立てないが)、大海原の戦場へとおもむく。
今度の戦場は日本海。北朝鮮の機雷群を巡り、水面下で繰り広げられる危険な駆け引き。果たしてイルカのジャック(いま命名)は任務を遂行することができるのか?そして仇敵であるシャチのオルカヴィチ大佐(いま命名)と殺人シャチ部隊に勝利する策はあるのか?
老いたイルカの誇りを賭けた戦いが、荒れ狂う海の底でいま始まる!
(メタルギアソリッドのテーマで)
やばい。書きたくなってきた。

フルメタ新刊

来週くらいに、フルメタ最新刊「つどうメイク・マイ・デイ」が発売です。
四季さんの口絵がエロくて嬉しい感じになっています。
最近あちこちで活躍中のメカデザイナー・海老川兼武氏によるARX-8〈レーバテイン〉の設定イラストもどどーんと公開。
お話の方はレギュラー陣が再集結、さあ反撃だー、といったところまでです。
あくまで一般論ですが、シリーズが長くなってきて終盤に入ってくると、初期の明るさや元気さがどんどんなりを潜めていく作品はよくあります。フルメタはその辺にも警戒しながら作戦を遂行していく所存です。
今度の新刊「MMD」以後のお話は、富士見さんにわがままを聞いてもらって書き下ろし形式になります。連載形式だといつまでかかるか分からないことや、これからの話はなるべく一気に読んでもらいたいこと、前後の構成をしっかりさせたいことなどが理由です。
でもって、次の書き下ろし長編は今年九月を予定しています(宣言&自分を追いつめる)。
追記:
ゼータ文庫「ドラグネット・ミラージュ」の二巻、なんだかんだで売れ行き好調みたいです。ありがとうございます。
追記2:
スパロボ話。ガウルン強ぇぇぇぇ。うれしいやらくやしいやら。っつーかガウルン、俺くらいには接待しろよ……! 味方が何機もボコボコ落とされた時は、小便ちびるかと思ったよ。まあ、ボルフォッグのおかげで事なきを得たけど。ボルフォッグ、かわいい奴……ククク。

最近の仕事

最近の仕事についてご報告を。
3月1日に竹書房ゼータ文庫から、刑事ものの『ドラグネット・ミラージュ』2巻が出ます。本当は1月予定だったんですが、すみませんでした。
ついでに、まあ、その。なんですか。きぬた氏がどっかにいなくなって、原案だったはずの人が著者になってます。ごめんなさい。
とりあえずこんな感じ。
http://www.takeshobo.co.jp/sp/z-bunko/dragnetmirage2.html
今回はすこし明るめの内容になっています。相変わらず萌えキャラいませんが!
あ、でも新キャラはいます。ダニー・グローバー風の黒人のおっさんですが。
いずれはモーガン・フリーマン風のえらい人だとか、サミュエル・ジャクソン風の悪い人だとか、ウィル・スミス風の同僚だとかを出したいです。あとウーピー・ゴールドバーグみたいなシンガーとか、アイスTっぽいギャングのボスとか。ちなみにオニール氏の護衛は元々アイス・キューブがイメージでした。業界中黒人キャラ最多のシリーズを狙っていきます(すでに達成しているという噂も)。
最近は微妙に発刊がお休み気味だったゼータ文庫なんですが、これからもちゃんと続くそうです。ぶっちゃけ弱小レーベルですが! 地味にがんばってます! ドラグネットもまったり継続していきます!
それから同じ3月1日に、『スーパーロボット大戦W』が出るそうです。
Jに続いて二度目の出演。超光栄です。
前回のゼオライマーにも驚いたんですが、まさか自分のメカがオーガンやゴライオンと共演する日が来ようとは。
ちなみにフルメタのASを、ゲーム抜きで素朴に、小児的に、『どれより強い、どれより弱い』とか妄想してみますと、たぶんM9は『レイバーより強いが、MSより弱い』という範囲に収まるかと思います。もう少し絞ってみると『デストロイドより強いが、バトロイドより弱い』とか?
ロボットの強い弱い論争は楽しいものですが、けっきょく『強ければ強いほどウソ度が高い』ということになるので、好きなもの優先が一番良いのでしょうな。
自分はある人物と『イデオンとガンバスター、どっちが強い?』といった命題で意見が対立しています。自分はガンバスター派です。無限力と縮退炉がどうのとか、そういうの関係なく。炎となったガンバスターは無敵なので。コーチの思いがこもっているので。
まあ、あれですよ。その人のイデオンのおもちゃと、俺の超合金魂ガンバスターとを戦わせてみたら、俺のガンバスターが絶対勝ちますね。まず、すばやく相手の手からイデオンをたたき落として、それから『うわあーーーーっ!』とか叫んで、『スーパーーーー!! イナヅマーーーーー!! キィーーーーック!!』のかけ声と共に、俺自身の渾身のマジ蹴りがイデオンに入りますから。相手の人が怒ろうが呆れようが容赦しません。幼稚園児のハートでマジ蹴りです。
あと『バスターフレイム!』とか、ありもしない技をねつ造して、隠し持っていたライターとオイルスプレーの合体技でイデオンを地獄の業火であぶります。
最後はリアル金属バットで、イデオンをバスターホームランです。ガンバスター狂信者の俺はここまでできるのです。だからイデオンより強いです。
3月下旬には、フルメタの最新刊が出ます。こちらはまた後日詳しく書きます。
※コメントは書き込み可能ですが、賀東から個別に返事はしておりません。ご了承ください。

つどうメイク・マイ・デイ連載完結 3/20文庫発売予定です

ドラゴンマガジン本誌で連載されていた「つどうメイク・マイ・デイ」も無事完結。文庫版も3月発売を目指して準備が進められています。
わくわくするような期待をもたせる展開に入った「フルメタル・パニック!」にご期待ください。

謹賀新年

あけましておめでとうございます。
例によって今年も正月返上中。忘年会も全部いけませんでした。
とほほ。
ドラマガではレーバテインのデビュー戦やってますが、思い切り派手にしてみました。……いや、だって。出てきて2~3発撃ったら敵が撤退とか、出てきていきなり大苦戦とかじゃ、寂しすぎるし。
大暴れして作者も宗介もアルもすっきり。
あとベヘモスに踏まれたシーン書いてたとき、筆が滑ってダブルバスターコレダーを使わせそうになったのは内緒です。
そんなこんなで、今年もよろしくお願いいたします。
※コメント欄が使用可能になってますが、個別の返事はできません。ご了承ください。

レーバテインとこれからの予定

たまには更新。
ドラマガ今月号でおひろめしたARX-8〈レーバテイン〉の話。
デザインはアニメ版のデザイナー海老川氏。一年くらい前からラフを「ああでもない、こうでもない」といじりまわしてきました。
命名について。
『レーバテイン』の名付け親は京都アニメの武本さん。TSRの作業の終わりごろ、飲んでる時に相談しました。彼がひょいっと出した候補の一つがずっと頭に残っていて、最終的にそれを採用。
ほかに最終候補に残ってたのは『アーケバス』。アーバレストと、どこかで韻を踏んだり似た語感を残したかったもので。アーケバスは火縄銃のことで、大石弓の後継としてはいい感じなんですが、なんとなく間抜けな響きな気もしたので、やめておきました。
ほかにも『フランベルジュ』とかも考えたんですが、なんか力強さがないからパス。本当は『エクスカリバー』とかにしたいところだったんですが、VF-19という超カッコいいバルキリーのペットネームで使われてまして、しかも19のスタイルにうっとりするほど似合いすぎてるので、さすがにボツ。疲れてきたので『もう「スーパー・アーバレスト」でいいんじゃねえの?』などとくじけかけたこともしばしばでした。
最近のロボットものの名前は、なんか神話とか由来とかを意識し過ぎてるような気もするので、いっそ昔のザブングルとかダンバインとかみたいに、語感だけででっち上げたような名前もいいかなー、とか思ったりもしたんですが、フルメタ世界でいまさらやるのもアレなので、やめておきました。
あとは主人公の名前をもじってみたりね。ダイソースケとかキングサガラーとか。いや、やりません。ごめんなさい。
ちなみにレーバテイン(Laevatein)は『レーヴァテイン』や『レヴァンテイン』などと表記されることもあるようです。でもアーバレスト(Arbalest)の『バ』と同じにしたかったもんで、あえてvaをバと表記。日本語って便利だなー。
なにやら語源は剣というより杖から来るらしいんですが、まあいちおう気分は『炎の剣!』で。
武装について。
フルメタ世界ではビームとかは似合わないので、でっかい大砲を持たせてみました。「デモリッションガン」というのは昔から実在する工兵部隊用の破砕砲で、建物とかをぶっ壊すのに使う、榴弾砲に近い種類の砲らしいです。こういう戦闘用に使えるのかどうかは厳密に考えると怪しいんですが、名前がかっこいいし口径がデカいので採用してみました。
本物のデモリッションガンというよりは、たぶんそういう商品名(?)の特殊な砲なんだと思っておくことにしてます。セワード・アーセナルというのも架空のメーカー。
頭部機関銃もなんとなく変更。これまでのM9系は架空のチェーンガンだったんですが、レーバテインにはGAU-19という実在のガトリング機関銃を採用。発射速度もどーんとアップしています。
デザインについて。
当初はアーバレストから大幅に離れたシルエットなども考えていたんですが、最終的には『フレームはやはりM9系』『アーバレストの強化版』みたいな方向性で落ち着きました。そうなると、色を同じ『白+青』にするとあんまり劇的な違いが出ないので、思い切って赤にしてもらいました。色だけでかなり印象変わったので、なかなかうまくいった感じ。
もっとリアル寄りの発想でデザイン発注しても良かったんですが、せっかくの大型イベントなので、ケレン味優先で派手な方向にお願いしました。
本当は背面の図も含めた設定画とかもあるんですが、今回の誌面にはまだ未登場。単行本には入れたいなー。
ちなみにMMDの単行本は年度内の予定です。
このMMD以後のフルメタは書き下ろし形式で大幅なペースアップをはかるつもりです。できれば11年目に突入する前にフィナーレを迎えたいな、と思ってます。
長編シリーズとしては完全に終わらせるつもりですが、もろもろの事情で外伝的なエピソードなどを書く機会はその後もあるかもしれません。
それから以前にあとがきで「他のシリーズは始めない」とか書いてしまったのですが……すみません。自分の今後のこともあって、やっぱりどうしてもやっておきたい仕事、断ったら男が廃る仕事などが色々ありまして、そちらも並行して進める予定です。
フルメタはちゃんとがんばってペースアップしてクライマックスに突入させますので、なにとぞお許しください。
※コメントの記入ができる設定にしてありますが、僕から個別の返事はできません。なにとぞご了承ください。