旧気まぐれ日記の過去ログです。
2001年7月10日〜11月12日掲載分になります。
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20011112 トゥームレイダー日記40
気が付いたら一カ月近く放置してた。
南米の奥地に単身で潜入。古代文明の遺産をめぐって、ナチの残党と争奪戦を繰り広げていたもんでな。
今度ばかりは、危うく死にかけたよ。
命拾いして日本に帰ってきたら、アニメの開始が決まってた。やれめでたい。
20011016 小心豪傑日記39
きょうではなく先週の話。
アニメの関係者数名と、居酒屋に行った。
メニューに牛スジの煮込みがあった。
「フッ……これを食って感染するようならば、この賀東はそこまでの漢だったということ……。ちょうど良い機会よ。ここで天命を占ってくれるわ」
原哲夫タッチの劇画顔になって、不敵に注文。
出てきた牛スジの煮込みを、震える箸先でつまむ。
その場の一同が固唾を飲んで見守る中、俺は大胆にも二口食べた。
「うまい」
俺が言うと、他の男たちも箸を手に取り、
「ふん、おもしろい」
「拙者も所望いたす」
「わしもじゃ」
などと、次々に牛スジを口に運んだ。
まことにもって、肝の据わった者どもである。
世が世なら、皆、ひとかどの武将になっていたであろう。
20011011 赤恥日記38
俺が吸ってるタバコの銘柄は、『フロンティア・ライト』という。ニコチン0.1ミリの、非常に軽いタバコだ。喫煙家の友達からは、よくバカにされる。
近所のコンビニでは、この『フロンティア・ライト』をカウンターの奥に置いてある。だから俺はいつも、『フロンティア・ライト4つ』と店員に告げて買っている。
この『フロンティア・ライト』というフレーズ。普通の人には全然納得できないだろうが、俺の頭の中ではなぜか『フルメタル・パニック』という言葉の語感に良く似ている気がしてならない。
この二つの共通点は、俺の生活から切っても切り離せないモノだということだ。もしかしたら、そのせいかもしれない。
フロンティア・ライトとフルメタル・パニック。フロンティア・ライトとフルメタル・パニック。フロンティア・ライトと−−
そんな調子で、なんとなく混乱することがある。これまでは、まだ頭の中で混同してしまう程度だったのだが、きょう、とうとうやってしまった。
進まない原稿のことで頭が一杯になった状態で、いつものようにコンビニに行って、俺は店員の兄ちゃんにこう告げた。
「フルメタル・パニック4つ」
店員はきょとんとしている。俺は苛立ちながら、もう一度タバコの銘柄を言おうとして、そこでやっと、自分の大ボケに気付いた。
「いや、あの……フロンティア・ライトを4つ……」
あとはいつも通り。店員は黙ってタバコを袋に入れ、俺は会計を済ましてコンビニを出た。
マジで恥ずかしかった。
20010921 報告日記37
残念なことだが、アニメの放映は延期である。
どこからどこまで話していいのか分からんので、WOWOWさんの公式発表をご紹介しておく。これがいちばん間違いないだろう。
http://www.wowow.co.jp/CGI/kekka/detail.cgi/782?p=782
そういうわけである。どこも大変だ。苦渋の選択、お察し申し上げる次第である。
放映の実現時期については、まだなんとも言える状況ではない。
ただ俺からこのアニメについて言えることが一つある。製作スタッフのみなさん、プロデューサーの方々、編集部の関係者のみなさんは、この作品に並々ならぬ愛着と労力、卓越した専門知識や技術を傾けてくださっている。俺は自分のことを、日本一幸せな原作者だと思っている。
だからあんまり心配せんでいいぞ。
ちなみに原作の方への影響だが−−
不安と疑心暗鬼、自粛ムードを蔓延させ、社会を停滞させるのが、テロリズムの最大の狙いの一つだ。
そんなわけなので、テロには屈服してやらん。
萎縮せず、力みもせずに、いままで通りに書いていく。バカバカしいところもあるアクション、うれしはずかしいラブコメを書き、ちょっと偏愛気味の超兵器の大活躍を書き、人によっては眉をひそめるようなネタなんかも、やっぱりたまに入れたりする。文句あっか、バーロー。こちとら江戸っ子でい(稲城市民だが)。
なにしろ主人公たちが自分の敵に立ち向かっているのに、原作者が尻尾巻いて逃げたのではお話にもならん。連中に捕まって袋叩きにされ、「どういうつもりだ、貴様」「この腰抜け!」「わたし、がっかりしました!」などと、四方八方から小突かれ、罵られることは間違いない。
逆境や厄介事は人生の強敵(とも)である。だから俺は闘志を燃やしている。自分の前向きっぷりには涙が出るくらいだ。偉いぞ、俺。俺、俺のこと見直したよ! ゴッド・ブレス・俺様。俺様よ、永遠なれ。
同情する気が失せただろうか。
オーケー、それでよい。
いつも通りに行くぞー。
20010916 トゥーム・レイダー日記36
いきなり奥多摩に行ってきた。
日原鍾乳洞に600円で潜入。
かの弘法大師が残したといわれる秘宝を狙っての探索である。
その秘宝を使えば、あらゆる原稿がすらすらと書けるようになるというのだ。すべての小説家が求める秘宝。その名を『筆の誤りペン』という。ドラえもん並みのネーミングだが、気にしてはいけない。
秘境・日原鍾乳洞には、おそろしいトラップがたくさん待ち受けていた。
槍ぶすまがいきなり飛び出してきたり、デカい石球がごろごろ転がってきたり、マクー空間に引きずりこまれたり。
大冒険の末わかったことだが、秘宝は日原鍾乳洞にはなかった。もともと、そんなお宝などなかったのだ。
代わりに見つけたのは『ヒロインとの愛』である。そう、それは何物にも代えがたいほど価値ある秘宝だったのだ。
……などというオチに納得できず、俺は鍾乳洞の入り口をTNT五〇〇キロで吹き飛ばして帰った。
すっきりしたよ。
20010914 早とちり日記35
マスードさん生きてた!? よかった!
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追記(16日):
……と思ったのもつかの間、最終的にマスード氏はお亡くなりになったそうだ。
いちおう、ここにも書いておく。
20010913 対テロ日記34アフガンがらみで一つ。
ほとんど扱われてないけど、『パンシールの獅子』ことマスード氏のご冥福を。
彼は本当のヒーローだった。俺にとってのアンディ・フグや、尾崎豊や、松田優作だった。
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まあ、あんまりクヨクヨしてても仕方ないな。
自粛ムードは思うつぼだよ。そういうのがテロ屋の狙いなのは、昔からお決まりなわけで。社会不安やら株価の低迷やら。そういうこと。
ビクビクしてあれこれ遠慮するのは、連中に塩送ってやるようなもんだと思う。そういう意味じゃ、不謹慎ネタで笑い飛ばすのも、ヘルシーだと思うよ。
そんなわけで、いつもより派手に消費活動。
コンビニ弁当は天丼。ユンケルDも買った。
PS2の「ジオニック・フロント」と、「エース・コンバット4」も。
いや、買っただけだよ。まだ開けてもいない。
本当だって!
20010912 テロ日記33
めちゃくちゃだ。
トム・クランシーのトンデモ・スリラーじゃあるまいし。
狂ってるよ。まったく。
4年近く、ああいう娯楽小説書いてきて感じるのだが、前は洒落で済んでた話が、最近は洒落で済まなくなってきているような気がする。
凶悪事件が増えたとか、そういう次元の話ではない。平和な場所と、そうでない場所との境界が、ひどく曖昧になってきたような薄気味悪さを感じるのだ。
イスラム過激派のテロなんて、対岸の火事みたいに思えるかもしれないが、あながち呑気に構えてばかりもいられないんだよな……。
まだ早いかもしれないが、犠牲者の方々のご冥福を。
20010910 TCG日記32
大雨の中、富士見書房に行く。
久々に四季さんと会って、TCGで対決した。妙に盛り上がった。
なんつーのか、あのゲーム、マジで面白いんですが。なんていい仕事しやがるんだ、ORG。
20010825 人のこと言えない日記31電撃ホビーマガジンの、サンディエゴ・コミック・コン(アメリカ最大のコミック業界イベント)の記事を読む。
209ページの小さな写真に、エイリアン2の勇猛果敢な女海兵隊員役をやってた人が元気そうに写ってた。
バスケス……。
太ったなぁ……。
20010815 音速雷撃日記30
終戦記念日。
なんとなくアニメ版「ザ・コックピット」のDVDを引っ張り出してきて、「音速雷撃隊」のエピソードを見る。
太平洋戦争末期に生まれた、ロケット特攻機「桜花」の物語だ。
「桜花」。それは人間の命を部品にしてしまった、狂気と悲劇の機体である。母機から切り離されて発進したら、二度と帰還はできない。もちろん脱出装置もない。爆薬を満載し、三本のロケットでたった30秒だけ推進し、高速で敵艦に体当たりするという、おそろしい兵器だ。
作品の内容は、ひたすらせつなく、哀しい。ツッコミどころが無いわけではないが、かなり泣ける。「パールハーバー」作った連中に見せてやりたいアニメだ。
ただ、この「音速雷撃隊」には、困ったところがある。
なにしろ戦闘シーンがすごいいい出来で、ちょっとナウシカとかラピュタっぽいテイストも入ってて、ハラハラする展開になってるので、ついつい興奮してしまう。
主人公の桜花パイロットの声が緑川光氏で、これがまたメチャクチャうまい。主人公たちのひたむきさがにじみ出ていて、それがまた哀しい。しかも、BGMが絶妙にマッチしている。
ついつい、主人公たちに過剰に感情移入してしまって、「ぐすっ。おまえらだけ、往かせはせんぞ……!」とか思ってしまう。
「音速雷撃隊」は、見ると自分も特攻したくなる危険なアニメだ。
いや、本当は真面目な作品で、いろいろ考えさせられるし、戦争ネタをおちょくってメシ食ってる自分が後ろめたくもなるんだが。
でも、つい。
困った。
20010812 カーグラ日記29
もう一つ言い忘れてた。
奴のミニカはステルスだ。
気を付けろ。
20010811 カーグラ日記28号
言い忘れてた。
いりねせおのミニカの価格は、おおよそ二〇〇〇万ドル(二五億円)だ。
その値段の大半は、高価で信頼性の高いヴェトロニクス(車載電子機器)と、高出力のガスタービン・エンジンによるものだ。
きょうは有明の近所まで出かけて、RF方式のヘルファイア・ミサイルを試射し、高価値目標のゆりかもめを破壊したらしい。
そう、彼のミニカはミリ波レーダーも装備しているのだ。そのためアメリカ陸軍では、このモデルを“ロングボウ・ミニカ”と呼んでいる。
悪い子の家には、彼の最新鋭ミニカがNOE(匍匐走行)で忍び寄り、RFヘルファイアを発射、WOWOWを受信するためのディッシュ・アンテナを破壊することだろう。なにしろイラク軍のレーダー・サイトよりは容易い目標だしな。
気を付けろ。ミニカを見たら敵と思え。
20010810 カーグラ日記27
管理人のいりねせおが新車を見せびらかしに、ぽに男を乗せてやってきた。
奴の新車は、ミニカの最上位モデルだ。普通では買えないくらい、オプション装備が充実している。
エンジンにはジェネラル・エレクトリック社製、T700−GE−701ターボシャフト・エンジンを採用。このクラスとしては破格の1698馬力を発揮することが可能となっている。
非冷却式の赤外線センサーとレーザー測距儀、第4世代型のマルチチャンネル暗視装置を搭載することで、全天候型の高度な偵察機能を有しており、雨の日でも快適なクルージングが約束されている。
これら先進型機器を統括する重複化バス・システムには、1553Bデジタル・データバスを二重の構造で使用。トラブルとは無縁のタフな走りを実現した。
ホーミング・ミサイルと機関銃を、高密度で実装したコンパクトな車体。
強化型の装甲は、20ミリ砲弾の直撃から、いりねせおとぽに男を守る。
以上、古谷徹の声で。
20010806 ガレキ日記26
ワンフェスに行った友人が、ボン太くんのキットを買ってきてくれた。
レジン・キットの製作経験はないが、いつかは作らねばなるまい。シンプルな形のボン太くんは、ちょうど練習にはいいしな。
ただ、そんな精神的ゆとりができるのは、いつのことやら……。
20010722 サイン会日記25
百人斬り。疲れた……。
汚ねえ字にあっけにとられる人、「むしろそれがいい」と言ってくれる人、素直に感激してくれる人、その他の皆々様、スタッフ諸氏に多謝。
あと、朝から並んだのにサインもらえなかった人、すんません。いずれまたの機会に。
20010718 耳より日記24アニメのパイロット・フィルムが、21・22日の東京キャラクターショーで上映される予定。
俺、もう見ちゃった。ぐふふふ。役得、役得。
20010709 血涙日記23
月曜日。BS2にチャンネルを合わせたまま、部屋のビデオデッキを眺め、俺は暗い怒りに燃えている。
もし自分が冷酷非情なテロリストで、あらゆる爆弾を所持していたら。いかなる警戒も突破し、望みの場所にその爆弾を仕掛けることができるとしたら。
俺はウィンブルドンを消滅させる。核で。水爆百万発で。
完膚無きまでに、選手も観客も、核の炎で焼き尽くし、鉄骨と瓦礫の山の下に埋めてやる。二度とテニスなんてできないように、残留放射能であの地を汚染しつくしてやる。
二度と−−二度と俺が毎週楽しみにしてる『ER』の放映を邪魔させないように、この地球上からテニスというスポーツを根絶してやる。
一生をかけてでも、世界中のテニスコートを爆破する。すべてのコートを耕して、キャベツ畑に変えてやる。
ウィンブルドンの中継など。ウィンブルドンの中継など。
二週連続で放映が中止され、そして今夜−−決勝戦の中継時間の延長で、『ER』の開始時間が三〇分遅れた。
ビデオの録画予約が。ドラマの後半が録れてない。
どうしてくれるんだ、ウィンブルドン。きょうのERは特別だったんだ。カーターが。ルーシーが。
ウィンブルドンめ。
20010707 巨大人型兵器日記22
今月号の『軍事研究』が、変な特集をやってる。
フルメタの超兵器の話題が好きな人は読んでみるといいぞ。
それにしても岡部いさくさん、かっ飛ばしてるなあ。最高っす。
20010701 世間話日記21
気が付いたら10日以上、日記を放置してた。
さりとて、特に書くこともなし。
ところで先日の空自の誤射事件。国土が狭い国の軍隊は大変だなあ、と思った。
それから、どうせだからファントムはこの際引退させて、アメリカからラプターを買えばいいのにー、と思った。理由は、カッコよくて強いから。
でも下手したら、F−2より安上がりなんじゃないか?
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