2007年5月アーカイブ

最近出席してるゲーム・アニメ関係者の飲み会で観た映画(米国製TVドラマの特別編)があってな。

「バトルスター・ギャラクティカ」という作品だ。

78年のSFドラマ「宇宙空母ギャラクティカ」のリメイク(続編)で、オリジナルは日本でも放映されてた。小学生の俺も家族と観てた。敵兵士の金属人間(サイロン)が、ザクみたいなモノアイで(っていうか、ザクの方が後なのだが)、すげえ怖かったのが記憶に残ってる。

今回のリメイクは何年か前の作品だ。とあるアメリカ人の友達がそのころ絶賛してたんだが、英語版観るのも面倒くさいし、「ふーん、リメイク作品出たんだ」とか思っただけで観ようともしなかった。
で、最近、偶然にその飲み会で観たんだが。

もう最高。

今回の主役も前作の宇宙空母ギャラクティカなんだが、平和な時代で老朽化した、退役間際のオンボロ空母って設定なのだ。あえて七〇年代の古くさい設定がそのまま使われてて、コンピュータは全部スタンドアローンだし、ハッチは潜水艦みたいなごっついハンドル付きの手動ドア。艦内電話も有線で、計器類のあちこちにもアナログなメーターが使われてる始末だ。
この古くささはギャラクティカが戦っていた当時の戦争で、反乱を起こした敵AIサイロンのハッキングを避けるための措置で、あえてローテク化されていたという設定。サイロン戦争も過去のものとなり、劇中の現役部隊のほとんどはネットワーク化されているんだが、そこにふたたび人類絶滅をもくろむサイロンがつけこんできて、ウイルス攻撃を実行、人類側の95%の部隊が稼働不能になって殲滅されてしまう。

まともにサイロンと戦えるのは、ローテクな退役間際のギャラクティカ(博物館になる予定)と、時代遅れの宇宙戦闘機『バイパーMk.2』(これも前作の主力戦闘機)だけ……!

これに燃えずして何に燃えろというのか。
登場人物のドラマもがっちり作りこんであって、下手な戦争映画なんかよりもよっぽどハードさとリアリティがある。ついでにギャラクティカの艦長は、俺が死ぬほど大好きなマイアミ・バイスのキャステロ主任役をやってたエドワード・J・エルモスだったりする。

……いや、まあ。地味な作りなんで一般受けするのは難しいとも思うのだが。細かいリアリティがまたばっちり作り込んであって。対象年齢・俺って感じなんだよ。
日本版は特別編DVDだけしか出てないんだよな。続きが気になって仕方ないので、もう観念して北米版のドラマシリーズ買うことにしたよ。

こういうノリにピンと来るタイプの人は、とにかく見かけ次第DVDを買ってあげてください。


……っていうか、DVDといえば五月にフルメタ無印のDVD−BOXが、六月に「ふもっふ」のDVD−BOXが、それでもって七月に「TSR」のDVD−BOXが出ます。最初に出たDVDよりもかなりお買い得な内容になってますので、是非どうぞ。

上田 宏作画のコミックシリーズ「フルメタル・パニック!Σ」の5巻が発売になりました。
「つづくオン・マイ・オウン」中盤です。
同長編についてはコミック・アニメ含めて初めてのビジュアル化になります。
衝撃の展開をその目でご覧ください!

フルメタル・パニック!Σ 5 (5)
賀東 招二 上田 宏
富士見書房 (2007/05/09)

賀東招二について

  • がとう・しょうじ。小説家。アニメ脚本、シリーズ構成等も行う。代表作「フルメタル・パニック」。

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