2008年5月アーカイブ

ドルアーガのアニメ、第9回です。

登頂は本格的に厳しくなってきます。
これまでに比べぐっとシリアスなエピソードになりましたが、いつもとは違う組み合わせで、それぞれのキャラの事情などを描いてみよう、という回でもあります。

ニーバとカーヤの組み合わせは、実際のMMOなどでもしばしば見られるペア構成ですね。回避型のアタッカーとヒーラー兼バッファー。自分も某MMOをプレイしていたころ、このペア構成でなかなかおいしい思いをさせてもらいました。カーヤの立場だったですが。
そういえばジルPT以外には、カーヤのようなヒーラーのキャラの姿がほとんど見られません。これはキャラの特徴の住み分けの都合でして、画面上には出てきませんが他にもカーヤのようなオラクルはけっこういるのではないかと思われます。裏一話のメガネPTや、ちょくちょく出てくる美肌PTにはそれらしき人物が混じっています。
最初の設定起こしのころ、「この世界の魔法使いの珍しさは、現代世界での航空機パイロット程度」とスタッフに説明したことがあります。日常生活では見かけないけど、いるところにはけっこうゴロゴロいる……という感じでしょうか。さしずめメルトやファティナは戦闘機で、カーヤは電子戦機といったところですね。
ニーバPTにはヒーラーがいませんが、たぶんポーションなどのアイテム類を駆使して代替しているのでしょう。

今回でお別れになってしまったキャラクターもいます。
キャラへの情にほだされやすい自分なのですが、ドルアーガの今後の展開上、状況を引き締めるため、また仲間への波紋を描くため、その他もろもろの事情をかんがみて、泣く泣く死んでいただきました。カリーの運命はずっと前の構成段階から決まっていたことです。

カリー役が石田彰氏に決まったと聞いたときは「え!? だって、それほど見せ場もなくて死んじゃうのに!!」だとか恐縮してたのですが、逆に意外性と緊張感が出てとても効果的になりました。ありがとうございました。


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ドルアーガのアニメ、第8話です。

ドルアーガの世界の中にドルアーガのゲームがあるとか、真面目に考えるともう何がなにやらといった状態なんですが、このシリーズはもう、しかめっつらで難しい設定ばかりこねくり回すノリからは自由でいたい!という思いもあって、アリとしました。まあ、シナリオを発注したのも僕なわけですが。

こうしてフィルムになってオリジナルのBGMがついてると、なかなかストレンジな不思議感が出ていて気に入っております。

カリーとウトゥが食ってるのは●まい棒なんですが、僕が子供のころは端っこを握って膝に叩きつけると反対側から中身が出てくるような弱い包装だったと記憶しております。いまコンビニとかで売っているう●い棒はしっかりした包みなので出来ませんね。

シナリオ執筆にあたって、担当の伊藤氏には二〇年以上前に出ていた攻略本を参考にしてもらったのですが、この攻略本には間違いがいくつもあったようでして(そういう時代だったんですよねえ)、決定稿が出た後になってからバンダイナムコさんの詳しい方に訂正をしていただいたそうです。恐縮ながらお名前もうかがっていないのですが、間違いをご指摘くださった方にはこの場を借りて深く感謝いたします。

公式サイトでも触れていますが、ギャグがメインの話はとりあえず今回でおしまいです。そろそろドラマの方に本腰を入れていきます。目の離せない内容になってくるかと思いますので、どうぞお楽しみに。


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おしらせ

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管理人です。
いくつかお知らせを。

●ドルアーガ関連

1)ドルアーガの公式HPで「ちょっと早い!?クライマックス直前座談会」として千明監督と賀東の対談が掲載されています。
http://www.druaga-anime.com/

2)賀東がシリーズ構成と脚本を担当しているドルアーガのアニメ版ですが、DVDがリリースになります。第一巻が6月27日発売予定です。以降毎月一本のペースでリリースの予定みたいです。

ドルアーガの塔~the Aegis of URUK~第1の宮
エイベックス・マーケティング (2008-06-27)

3)なお、ネットテレビのGYAOで、全話無料試聴できますので、ご覧になってない方はぜひ。
http://www.gyao.jp/anime/druaga/


●フルメタ関連

ドルアーガ1巻発売と同時期に、現在地上波で放映中の「フルメタル・パニック!(第一期)」のブルーレイボックスが出るそうです。ご関心があるかたはどうぞ。


ドルアーガのアニメ、第七回です。

今回のドラゴン戦のオチはあれですね、ガノトトスが湖にいる時に(以下略)
……というか、ジルの中の人とウトゥの中の人にそそのかされて(?)、最近モンハン始めたところです。FPS慣れしてる賀東はライトボウガン一筋です。

ちょっと忙しいので他の話はまた明日にでも追加します

ドルアーガのアニメ、第六話です。

今回は非常にスタンダードなエピソードになっております。話数がたっぷりあれば、こういう「すごく普通の一話完結話」などを織り交ぜて、じっくりと塔を登っていく過程を描いてやりたいところではあったんですが、なかなかそうも行かなくて……^^;

ジルが使っていた手信号なんですが、実は四話で尺の関係上削らざるをえなかったシーンがありました。
アーメイがジルたちに登頂者が使う手信号を教えるんですが、ジルたちは全然覚えきれない。アーメイが人差し指を上に向けると四人で揃って頭上を眺め、親指を下に突き出すと一同、神妙な顔でアーメイの足元を見つめる。アーメイため息……てなシーンでした。
この6話でジルたちが自然に手信号を使っている描写で「おっ。成長してきてるな」と分かるような仕掛けだったんですが、惜しかった!(笑)

塔を登る最中には、もっといろいろな事が起きているのでしょう。なにか違う形でも、そういうジルたちの「本編では描かれなかった冒険」を描いてみたいところですね。


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ドルアーガのアニメ、第五話です。

またギャグ回です。ゲストもなにげに豪華ですね。

このエピソードは小説家・ゲームシナリオライターの伊藤イツキ氏にお願いしております。なかなか面白い経歴の持ち主でして、アクの強いネタをポンポン出してくれるアイデアマンでもあります。

ドット絵のネタは、メルトは『それは楽チンだろうな』と言ってるんですが、実はそうでもなかったらしいです。最近はああいうドット絵が描ける職人さんの数が非常に少なくなってしまったそうでして、意外と手間隙かかっているそうです。

アーメイさんのやっていた『親指。あーら不思議……』の芸。賀東はどうしてもできません。周囲の人たちはみんな出来るのに。親指があんまり曲がらないんだよな……。

二人羽織でうどん食ったり、バニーガール出てきたり、ドット絵やったり、世界観もなにもあったものではないのですが(笑)、こういう時はもう、勢いに任せるのが一番よろしいのではないかと、ええ。
っつーか、ローパーって卵産むのかよ!? そもそも背中ってどこだよ!? などと答えのないツッコミをしながら鑑賞していただけたら、と思います。はい。


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賀東招二について

  • がとう・しょうじ。小説家。アニメ脚本、シリーズ構成等も行う。代表作「フルメタル・パニック」。

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