2009年2月アーカイブ

ドルアーガ第二期、第七話です。

この話は一期の終盤ごろ、アーメイ役の早水さんのお疲れ飲み会(?)みたいな席から生まれたエピソードです。死んだキャラの役者さんが、冗談でスタッフに「復活させて〜〜!!」とか言って、スタッフが「すいません、無理です!」とか笑うようなことがよくあるんですが、このときもそんな話で盛り上がっていました。
で、その場にいた橋本Pが「でも二期でそういうフロアがあるのはいいかもしれませんね」と、これまた思いつきを口にしました(確か橋本氏だったはず?)。
それを聞いた賀東はわりとマジで「あ、それいいな……」と思いまして、二期の構成に組み込むことにしました。
亡くなった友人が当たり前のように飲み会に来て笑ってて、みんなも自分もそれを気にしてない……という夢を見たことがありまして、なんか、そういう雰囲気の話ができないかなー、と。
かなり難しい発注内容で改稿も多かったんですが、伊藤氏もがんばってくれていい感じにまとまりました。特にウラーゴンのエピソードは思わぬ収穫でしたね。

どうでもいいことですが、クムのお姉さん。年下なのにお姉さんとか、ある意味最強な設定ですね。これは発明ですよ!! そりゃクムも居残るってもんですわ。


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ドルアーガの第二期、第六話です。

やっと出てきたニーバ&カーヤ。なんか暗いです。
えらく生活に疲れてる感じ。10日は短かすぎましたね(汗)

それにしてもジル強くなったなー。ファティナもいぶし銀の強さで、見ていて頼もしいものがあります。

四騎士は原作のナイトを元にしたものなんですが、まんま「レッドナイト」とか名付けるのも芸がないので、ちょっとひねってみました。

ソード・オブ・ブラッド=赤=レッドナイト
ティアー・オブ・アイス=青=ブルーナイト
スペキュラ・エクスマキナ=鏡=ミラーナイト
マイト・ザ・フール=力=ハイパーナイト

……という具合です。
ちなみにマイトの「フール」というのは「道化」の意味合いで、ハイパーナイトの色が道化師っぽいという連想だけで勝手に付けたものです。深い意味は特にありません。
ブラックナイトがいないのは……まあ、単純に棺が四つだったからというのもあります。
もし続編があったら「シャドウ・オブ・なんちゃら」みたいな名前でカッコよく登場して欲しいものですね。


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ドルアーガ第二期、第5話です。

「幻の塔」は空間的にナンセンスな作りになっています。一期の塔とはまた違った危険さを表現したかったためで、五話の舞台もストレンジな感じが出ていて気に入っています。

影に逃げ込みつつ移動するシチュエーションは、もしアクションRPGだったらなかなか面白いステージになりそうですね。

若ギルの役者さんは、フルメタの宗介役でもお世話になっている関智一さんです。
一期の三話でも原作ゲームの回想シーンで登場していただいているんですが、そのとき関さんに決まった経緯は……

(一期二話のアフレコ現場で)
千明監督「賀東さん。来週、若いギルが出ますよね」
賀東「はいはい。出ますねー」
千明監督「まだキャスト決まってないんです。役者さんのイメージとかあります?」
賀東「いえ、自分はキャスト選定には関わらない立場なので……。でも、王道主人公系で認知度の高い方がいいんじゃないですか?」
千明監督「たとえば?」
賀東「関智一さんみたいな」
千明監督「あ、いいですね」
音響スタッフの方「ダメモトで聞いてみましょうか?(電話しに行ってしまう)」
賀東「え? あの? いまのは例えばの話で……(そんな気軽に頼んじゃっていいのかなあ。きっと忙しいだろうし……)」
音響スタッフの方「(すぐ戻ってきて)OKだそうです」
賀東「はやっ!」

そういうわけで関さんになりました。嬉しい誤算。ありがとうございます。
二期になって、いよいよ「ギルガメスの影(通称『黒ギル』)」の出番が増えてきたわけですが、主人公声プラスちょっと病的な感じで演じていただいて、期待通りというか、もー最初から分かってて台詞書いちゃっててよかったー、というか、そんな感じです。クライマックスが楽しみですね。


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ドルアーガ第二期、第四話です。

再生怪人とのバトルはほどほどにして、会話劇中心で状況の整理と説明をさせてもらいました。
「もう一人のギルガメス」というネタ自体は本作のオリジナル設定ですが、もともとはSFCソフト「ザ・ブルークリスタルロッド」にある多数のエンディングの一つ、「第二のドルアーガ」というシナリオにインスパイアされたものです。このあたりの設定は一期の初期段階から決まっていました。

大人カイのキャラクターについては、カーヤの血縁であることから逆算して、ちょっと天然気味なお姉さんにさせてもらいました。神様やら巫女やらというと、どうもしかめっつらしいイメージが付きまとうのですが、原作からしてカイもイシターも結構おバカなノリも持っていまして、これくらいでちょうどいいのではないかなあ、と。
もし女神イシターが出てくる内容だったら、「あなたが神様ですか!?」「とんでもない、わたしは女神様ですよ」なんて会話をさせていたかもしれません。

ケルブの訪れた学校は「ラマード修道院」というバビリム郊外にある施設です。原作設定では「ラマード王立寄宿学校」という記述で、場所も(たぶん)バビリム市内なのではないかと思いますが、ムード優先でああいう形にさせてもらいました。廃校っぽい雰囲気ですが、まだ現役の修道院です。

こうした映像作品で、複数の派閥や、一国の歴史的背景、内部事情などを描写するのはなかなか難しいものです。きっちりと理解しようと集中してくださる視聴者さんもいれば、なにかの作業中にテレビをつけっぱなしにしているだけの視聴者さんもいるわけで、どのあたりのユーザー層に焦点を絞るべきなのか、いつも迷っています。これが小説なら、「読む」という積極的行為が伴うので受け手を想定しやすいのですが……。
やはりアニメだと一語一語をより厳選して印象的にしていくしかないのでしょう。コピーライター的な脳の使い方とでもいいましょうか。そういう意味では、小説とはまた違った大変さがあります。


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賀東招二について

  • がとう・しょうじ。小説家。アニメ脚本、シリーズ構成等も行う。代表作「フルメタル・パニック」。

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