ドルアーガ第二期、第九話です。
アミナ様が残念なことになってしまいました。でもまあ、「政治家=悪党」という形で終わらずによかったかなー、と。
この九話ではカーヤが黒ギルにひどいことされてます。
っつーか、フルメタTSRでもメルトの中の人扮するブルーノ氏が指を折られてましたが、別に賀東にそういう嗜好があるというわけではありません。
剣で胸を貫かれるような痛さは、だれもそんな経験したことないので(したら死ぬし)、イマイチ想像できないと思うのですよ。それよりはタンスの角に足の小指ぶつけるような奴の方が、生々しいんじゃないのかなあ、と。
自分も指を折られた経験なんかありませんが、聞けば大の男でも泣き喚くくらい痛いそうですね。突き指だけでもあんなに痛いんだから、カーヤはすごい子だなあ、とか思ったり。
ついでなんで、自分なりにこれまでの人生で味わった一番痛い経験の話でもしましょうか。
(※痛い話が苦手な人は以下読まないように)
高校生のころなんですが、足の親指の爪がですね、端っこが割れて、伸びるにつれて、どんどん肉に食い込んでいって化膿してしまいまして。「サッカー爪」とか呼ばれることもあるらしい症状だったんですが、靴を履くのも歩くのも辛くなったのでとうとう観念して外科に行ったんです。
で、かなり高齢の先生が「ああ、君くらいの歳の子はたまにいるんだよ」だのなんだの言って、化膿した肉の奥深くに食い込んでる爪の破片を取り出すから、そこに寝なさい、と。
それで、でっかいピンセットみたいなのと、ものすごく長細いハサミみたいなの取り出して、「かなり痛いけどガマンしてねー」とか言うわけですよ。
そして看護婦のおばさんが、薄い文庫本くらいの厚みに折り曲げたガーゼを手渡してきてですね、「これを噛んでてね」とか言ってくるんですよ。
俺が「え、あの。麻酔とかは?」とか言っても「そんなの要らないだろ」とそっけない返事。
そんなこんなで術式開始。
まあ、小さな弾丸の摘出みたいな作業ですね。
人並みに歯痛とか腹痛とかでも、かなりキツいのは経験しましたが、瞬間風速ではあれが最大でした。悲鳴出るわ、あれは。
映画の「プラトゥーン」で、序盤に弾食らった兵士が「んーーーーっ! んーーーーっ!」とかうなりながら、叫ぶのを必死にこらえてると、「バカ野郎、静かにしろ、敵に聞こえる!」とか押さえ付けられるシーンがあるんですが、なんてひどいこと言うんだろう、と思います。「うわああああ、ぎゃああああ!」とか叫ばないだけでもすごいエラいのに。
閑話休題。
終わってから、フラフラになって、包帯でぐるぐる巻きになったつま先を引きずるようにして待合室に戻ったら、看護婦さんが「しばらくそこで休んでてね」と言ってきました。「なんでですか?」と聞いたら、「気絶する人がよくいるのよー」とのこと。
荒っぽいお医者さんです。
後で知ったんですが、その外科の先生、戦争中はガチで負傷兵の治療やってた人らしいです。
爆弾の破片食らって泣き喚いてるような兵隊さんを麻酔なしであれこれしてたわけでしょうから、そりゃまあ、ちょっと爪が変になっただけの高校生のガキ相手になんか優しくしてくれないわけですな。
不自由な足で帰るのは大変だったけど、まあ、何日かしたら治りました。びっくりするほど、すっきり奇麗に。
人間の体ってマシーンなんだなあ、としみじみ思った経験でした。
っつーか、昔なんかちょっと銃弾食らったらすぐ足とか手とか切ってた(しかも麻酔なしで)ってんだから、信じられませんね。現代に生まれて本当に良かった。
「なんだ、それくらいで情けない奴め。俺はもっとヒドい目にあったことあるぞ!」という方は、コメント欄にでもぜひ貴重な経験をどうぞ。
※でもコメントに返事はできません(汗)。ご了承ください。
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